社労夢全国会

代表理事メッセージ

MESSAGE

今後来たるべきデジタル社会の中で
事務所の安定的な発展を図る。

齊藤 誠司

社労夢全国会 代表理事 
社労夢全国会 会長

少子化と高齢化の増大の波と景気後退の波は、あちらこちらで多大な影響をかもし出しております。

社会保険労務士法が制定、施行されて、今年令和2年で52年目を迎えることになります。この間、日本の社会経済情勢は大きな変化を遂げてきました。 少子化と高齢化の増大の波と景気後退の波は、あちらこちらで多大な影響をかもし出しております。

このような大きな変化の中で社会保険関係におきましては、公的年金制度の抜本改革医療介護保険の財政問題がクローズアップされたり、雇用関係では企業の人件費抑制策に絡めてリストラや会社業務のアウトソーシングが行われたり、労働関係においては正規労働者とパート等の非正規労働者との大きな格差を生み出したり、長時間労働による過労死問題が発生したり、はたまたセクハラ・パワハラと言ったハラスメントによるトラブルが続出するなど、企業のコンプライアンスが問われる一方働く側も雇用契約という形にとらわれることなくフリーターやフリーランスと言った仕事形態がたくさん発生してきています。

今日社会保険労務⼠事務所や企業を取り巻く社会的環境が⼤きく変化しつつあります。

このような状況下で、社会保険制度や労務管理全般に渡る専門家としての私達社会保険労務士は、社会保険労務士法第一条にある「事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資する」ことを目的として、幅広く社会的使命を果たしていかなければなりません。

今日社会保険労務⼠事務所や企業を取り巻く社会的環境が⼤きく変化しつつあります。
2020年4⽉から始まった資本⾦が1億円以上の企業の電⼦申請義務化や、デジタル・ガバメント構想の中で、内閣府が推し進めるマイナポータルを基盤とした電⼦申請のオンライン化・ワンストップ化の流れ、また、国民が行う行政機関への様々な手続きをより簡素化するために、経済産業省が整備を進める法⼈認証基盤のgBizIDプラットフォーム等は、対応を間違えると社会保険労務士事務所等の⼿続き業務に対して⼤きな脅威になると考えられます。

今後来たるべきデジタル社会の中で事務所の安定的な発展を図ります。

そういった変革の時期に、政府や各省庁、行政機関に対して積極的かつ的確な働きかけを行いながら、社会保険労務士事務所の職域を守り、今後来たるべきデジタル社会の中で事務所の安定的な発展を図るために、同じ志と方向性を持った社会保険労務士事務所や企業との有機的な関係を創造していくための団体の設⽴が急務であると考えた次第です。

社会保険労務士事務所等には、所在する地域や事務所の規模、職員の数、お客様の数、デジタルへの取り組み⽅の温度差が存在します。

そのため現在の取り組み方法では、コンピュータシステムに特化した活動には無理がある事から、株式会社エムケイシステムが提供する社労夢システム及びその関連システムをよりよくするなど直接的・間接的なサービスが急務であると考えます。

それにより社労夢全ユーザー事務所に対して実務の軽減に大きく寄与し、より一層高度で質の高いシステムや情報を企業に提供することによって、会員事務所が大きく発展、拡大ができるように支援することが、一般社団法人を設立した大きな理由です。

今後は一般社団法人社労夢全国会の活動により、株式会社エムケイシステムとは車の両輪のようにお互いに補完し合いながら、時には厳しく時には協力して双方が発展していくことを目指していきたいと思っております。

齊藤 誠司